ストIII宣言(元ネタはヘルシング4巻)

諸君、私はストIIIが好きだ

諸君、私はストIIIが好きだ

諸君、私はストIIIが大好きだ

ブロッキングが好きだ

ターゲットコンボが好きだ

ハイジャンプキャンセルが好きだ

しゃがみカウンターが好きだ

リープアタックが好きだ

パーソナルアクションが好きだ

グラップディフェンスが好きだ

クイックスタンディングが好きだ

スーパーアーツキャンセルが好きだ

EX必殺技が好きだ

グレードジャッジシステムが好きだ

中国で フランスで

ロシアで ドイツで

アメリカで ブラジルで

香港で イギリスで

メキシコで ニューヨークで

このステージで行われる

ありとあらゆる格闘行動が大好きだ

ゲージを使った真昇竜拳の一撃発射が

轟音と共に敵キャラを吹き飛ばすのが好きだ

空中高く放り上げられた敵キャラが

天狗乱石でボロボロになった時など心がおどる

プレイヤーの操るヒューゴー

ギガスブリーカーが敵キャラを圧死するのが好きだ

悲鳴を挙げて飛んでいく波動拳を飛び越してきた敵キャラを

神龍拳で撃ち落した時など胸がすくような気持ちだった

バクチで出したユリアンタイラントパニッシュが

敵の起き攻めを蹂躙するのが好きだ

恐慌状態の初心者が既にスタンした敵キャラを

安いダメージで起こしてしまう様など感動すら覚える

斬空波動主義の逃走豪鬼達を

浮かし上げていく様などもうたまらない

泣き叫ぶ豪鬼達が私の振り下ろした人差し指とともに

雄たけびを上げるダッドリーにどかどかと浮かされるのも最高だ

哀れな抵抗者達が不用意な牽制技を

けなげにも差し込んできたのを

Qの腹部及び後頭部への痛打(仮)が

キャラクターごと木っ端微塵に粉砕した時など絶頂すら覚える

ヤンの星影円舞に滅茶苦茶にされるのが好きだ

必死に守るはずだったライフゲージが蹂躙され

一ラウンド失う様はとてもとても悲しいものだ

ユンの幻影陣に押しつぶされて殲滅されるのが好きだ

分身に追いまわされ害虫のように空中を飛ばされまわるのは屈辱の極みだ

諸君、私は格ゲーを、ストIIIのような格ゲーを望んでいる

諸君、私に付き従うブロッキング中毒友諸君

君達はいったい何を望んでいる?

更なるストIIIを望むか?

情け容赦ない素人お断りのストIIIを望むか?

先行入力の限りを尽くし

60フレーム世界のゲームに生きるシビアなストIIIを望むか?

ストIIIィ!!!」

ストIIIィ!!!」

ストIIIィ!!!」

よろしい、ならばストIII

我々は満身の力をこめて今まさに入力しようとするレバーだ

だがこの暗い格ゲー事情の中で

4年半もの間ストIIIをやりつづけてきた我々に

ただのストIIIではもはや足りない!

ストIIIの新作を!!

一心不乱のストIIIの新作を!!!

ストIIIはわずかにゲーセンに1台

ミスタードリラーにすら満たぬ敗残兵に過ぎない

だが諸君は一騎当千の古強者だと私は信仰している

ならば我らは諸君と私で総インカム10万と100円の常連客となる

ストIIIを忘却の彼方へと追いやり

眠りこけている連中を叩き起こそう

髪の毛を掴んで椅子から引きずり降ろし

眼を開けさせ思い出させよう

連中にブロッキングの味を思い出させてやる

連中にわれわれのレバー入力の音を思い出させてやる

ストIIIブロッキングエスカプのブロッキングのはざまには

奴らの哲学では思いもよらない事がある事を思い出させてやる

一千台のエアロシティの対戦台で

世界を埋め尽くしてやる